【要注意】虫歯が痛くなる前が手遅れ!知っておくべき影響とは
親子三代で安心して通える歯医者、船橋市のあおぞら歯科クリニック新船橋です。
虫歯は歯の健康を脅かす深刻な問題であり、早期発見と適切な治療が不可欠です。
このブログでは、虫歯が進行すると歯や全身に及ぼす恐ろしい影響や、虫歯による痛みの原因と症状について詳しく解説しています。
虫歯に関する正しい知識を持つことで、予防と早期発見の重要性を理解できるでしょう。
1. 虫歯を放置するとどうなる?
虫歯は、多くの人々が抱える口腔内の問題ですが、放置することで手遅れの状態に陥る危険性があります。具体的には、虫歯が進行するとどのような恐ろしい影響があるのかを探ります。
〇虫歯は感染症
まず、虫歯を単なる「歯の痛み」と捉えるのは危険です。実際、虫歯は細菌感染症であり、進行することで口腔内だけに留まらず、全身に影響を及ぼす可能性があります。初期段階ではほとんど症状を感じないこともありますが、進行すると、虫歯菌が歯の神経や歯茎にまで侵入し、炎症や感染を引き起こします。
〇激しい痛みと不快感
虫歯が手遅れの状態になると、激しい痛みを伴います。虫歯が進行して神経に達することで、触れるだけでも強い痛みを感じるようになり、日常生活にも支障をきたすことがあります。そのため、歯科医への受診をためらう方が多いですが、この痛みを放置することでさらに悪化し、最終的には抜歯を余儀なくされるかもしれません。
〇全身の健康リスク
一番恐ろしいのは、進行した虫歯が全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性がある点です。例えば、虫歯から細菌が血流に乗って全身に広がり、心臓病や脳血管疾患といった重大な病気を引き起こす危険性があります。
〇知らぬ間に進行する虫歯
虫歯は自覚症状がない状態でも静かに進行します。初めは小さな孔が開いているだけでも、適切な治療を受けない限り、その孔は少しずつ大きくなり、最終的には歯の深部にまで達することがあるのです。このように、虫歯の悪化は予想以上に速やかであり、油断することはできません。
2. 虫歯による痛みの原因と症状
虫歯は、口内に存在する細菌が糖分を摂取して酸を生成し、その酸が歯を溶かすことで進行します。この過程で、さまざまな症状が現れることがあります。虫歯による痛みの原因と、それに伴う症状について詳しく解説します。
痛みの原因
虫歯による痛みは、主に以下の理由から発生します。
〇神経への近接
虫歯が深部に進行すると、歯の中にある神経に触れることがあります。この刺激が痛みとして感じられ、特に食事中に強く現れることが多いです。
〇炎症
虫歯が進行する際、周囲の組織が炎症を起こすことがあります。これがさらに痛みを引き起こし、場合によっては腫れや膿が伴うこともあります。
〇外的刺激
虫歯の部分が露出すると、冷たいものや熱いもの、甘いものが直接作用し、痛みが増加します。
〇冷たいものに対する敏感さ
初期段階では主に冷たい飲食物に敏感となり、しみる感覚が見られます。直ちに治療が推奨されます。
〇ズキズキとした痛み
深刻な進行により神経に達すると、ズキズキとした疼痛が生じ、生活の質に大きな影響を与えることが多いです。
〇咀嚼時の痛み
食べ物をかむ際に痛みが生じる場合は、虫歯が歯根周辺に影響を与えている可能性があります。
適切なタイミングでの受診が、虫歯の痛みを軽減する鍵となります。自覚症状が現れたら、すぐに専門の歯科医院での相談をおすすめします。
3. 虫歯が進行すると起こる歯の変化は?
虫歯が進行するにつれて、歯にさまざまな変化が生じ、最終的には健康にも深刻な影響をもたらします。ここでは、虫歯の進行段階に応じた歯の変化を詳しく解説します。
・C0(初期のサイン)
虫歯の初期段階では、歯の エナメル質に微細な損傷が見られ始めます。この段階では、目に見える変化は少なく、痛みや不快感を感じることもありません。しかし、内部での進行が始まっており、適切な口腔ケアを行うことで、虫歯の進行を食い止めることができる重要な時期です。
・C1(エナメル質の損傷)
C1段階に進むと、虫歯は エナメル質の中に小さな穴や変色 を引き起こすようになります。この段階でも多くの場合痛みはありませんが、放置するとさらに深刻な状態に進展する可能性が高まります。
・C2(象牙質への浸透)
虫歯が象牙質に達したC2段階では、 痛みや敏感さが増す可能性があります。特に冷たいものや甘いものを口にしたときに不快感を感じることが多くなります。また、視覚的には小さな黒ずみができることがあります。この段階での早期治療が重要です。
・C3(神経が侵されるリスク)
C3段階になると、虫歯は 歯の神経にまで達する と、痛みが強く感じられます。歯の表面に黒ずみが見え、ズキズキとした痛みが日常生活に支障をきたすこともあります。神経が炎症を起こしている状態なので、早急に治療を行わないと、さらに悪化します。
・C4(歯の完全崩壊)
C4段階に達すると、虫歯は 歯そのものを壊滅的に侵食 し、歯根だけが残る状態になります。この状況では、歯を支える骨が侵されるため、非常に強い痛みを伴うことが多いです。時には神経が死滅して痛みが消失することもありますが、この状態になっても安心はできません。治療を怠ると、根が抜ける危険性が高まります。
4. 虫歯を早期に気づくための見逃してはいけない兆候
虫歯は一般的に痛みを伴うものと捉えられることが多いですが、実際には痛みを感じない虫歯も存在します。この段階での虫歯は、治療を受けないまま進行する可能性が高いです。ここでは、虫歯が痛くない理由と、早期に気づくための兆候について解説します。
〇虫歯の初期段階
虫歯が進行する過程で、最初の段階では歯の表面に小さな穴ができるものの、この段階では神経に到達していないため、痛みを感じることはありません。
〇歯の再石灰化
初期の虫歯では、唾液によって再石灰化が促進されることがあります。この状態では、痛みを感じにくく、放置しがちです。
見逃してはいけない兆候
虫歯が進行していても痛みを感じない場合でも、注意が必要な兆候があります。以下のポイントに気づいた際は、早めに歯科医院を受診しましょう。
〇しみる感覚
冷たい飲み物や甘いものを摂取した時に、歯がしみるような感覚がある場合、虫歯が進行している可能性があります。特に、一時的ではなく繰り返し感じる場合は要注意です。
〇食べ物が詰まる
食事をする際、特定の部分に食べ物が挟まることが増えてきた場合は、虫歯の兆候かもしれません。虫歯ができることで、隙間が生じている可能性があるため、早期の受診をおすすめします。
〇歯が変色している
虫歯が進行してくると、歯の色が変わってきます。特に黒ずみや白い斑点が見られる場合、それは虫歯の初期症状であることが多いです。
5. 虫歯治療が遅れると起こる深刻なリスク
虫歯を放置することは、口腔内の問題だけでなく、身体全体の健康に大きな悪影響を与える可能性があります。ここでは、虫歯治療を遅延させることによって生じる様々なリスクについて詳しく説明します。
〇顎の感染と膿の発生
虫歯が進行すると、バイ菌が歯の根へ浸透し、顎の骨にまで感染が広がる恐れがあります。この過程で膿が形成され、痛みや腫れが引き起こされることが多いです。結果として食事や会話に支障をきたし、日常生活が困難になることもあります。
〇骨髄炎のリスク
もし虫歯が神経に到達した場合、歯髄がダメージを受け、さらに感染が骨髄まで広がるリスクが高まります。これは「骨髄炎」と呼ばれる病気で、激しい痛みを伴い、進行すると顎の骨が露出する、または皮膚に穴が開く危険性もあります。
〇副鼻腔炎の危険性
虫歯菌は口腔内から鼻腔にも影響を及ぼすことがあります。特に上顎の歯に虫歯ができている場合、副鼻腔に感染が波及し、副鼻腔炎を引き起こす可能性があります。この感染症は、鼻水や鼻づまり、膿の不快なにおいなどの症状を引き起こし、通常の生活に支障を及ぼすことがあります。
〇全身的健康への影響
重度の虫歯がさらに進行すると、虫歯菌が血流に入り込むリスクが増し、全身的な健康問題を引き起こす可能性があります。これは脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な病状を招くことがあり、感染が血管に広がると動脈硬化を引き起こし、命に関わる場合もあります。
〇精神的な健康への影響
虫歯による痛みは、精神的にも影響を与えます。慢性的な痛みや不快感がストレスや不安を引き起こし、精神的健康に悪影響を及ぼすことがあります。身体の健康のみならず、心の健康も重要であることを忘れてはいけません。
まとめ
虫歯は見逃しがちな病気ですが、実は非常に危険な状況に発展する可能性があります。
初期症状が出ているうちは痛みを感じないこともありますが、そのまま放置すると次第に悪化し、感染症や全身疾患に発展する恐れがあります。
定期的な歯科検診を受けることで、自分の口腔内の健康状態を把握し、重大な事態を未然に防ぐことができます。虫歯は見逃せない深刻な病気であることを認識し、しっかりとケアしていくことが大切です。
この記事の編集担当は石黒 真史歯科医師です