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子どものエナメル質形成不全:原因と対策を歯科医が解説

子どものエナメル質形成不全:原因と対策を歯科医が解説

親子三代で安心して通える歯医者、船橋市のあおぞら歯科クリニック新船橋院です。皆さん、生えたばかりの歯の表面が白く濁っていたり、茶色っぽいまだら模様になっていたりする「エナメル質形成不全」をご存じでしょうか。

 

「歯磨きはきちんとしているのに歯の色や表面の質感が気になる」「虫歯ではないと言われたけれど見た目が心配」というお悩みで来院される保護者の方は少なくありません。お子さまの歯の変化に気づいたとき、原因が分からず不安になる患者様も多くいらっしゃいます。今回は、エナメル質形成不全の原因と、ご家庭でできる対策について詳しく解説します。

 

エナメル質形成不全とは?主な症状と特徴

 

エナメル質とは、歯の表面を覆っている非常に硬い組織のことです。エナメル質形成不全とは、この組織が作られる過程で何らかの影響を受け、十分な厚みや硬さをもって形成されなかった状態を指します。

 

主な症状としては、次のようなものが挙げられます。

 

・歯の表面に白斑(白いまだら模様)がみられる
・茶色や黄色っぽい色ムラがある
・歯の表面がザラザラしている、または欠けやすい
・冷たいものや熱いものがしみやすい

 

エナメル質形成不全は乳歯・永久歯のどちらにも起こり得ますが、特に6歳前後に生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)や前歯にみられるケースが多く報告されています。見た目の変化だけでなく、エナメル質が薄いことで虫歯の進行が早まりやすい点にも注意が必要です。

 

エナメル質形成不全が起こる主な原因

子どものエナメル質形成不全:原因と対策を歯科医が解説

 

エナメル質形成不全の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。代表的な原因は以下のとおりです。

 

遺伝的な要因

 

まれに、遺伝によってエナメル質そのものが薄く弱く生まれつき形成される場合があります。この場合、家族に同じような症状がみられることがあります。

 

妊娠中・乳幼児期の全身状態

 

歯が作られる時期(妊娠中から乳幼児期)に高熱を伴う病気にかかったり、栄養状態が大きく乱れたりすると、エナメル質の形成に影響が出ることがあります。特にビタミンDやカルシウムが不足しやすい時期は注意が必要です。

 

早産・低出生体重

 

生まれた時の体重が軽い場合や早産だった場合、歯の発達に影響が及ぶことがあるとされています。

 

外傷や感染

 

乳歯の根の部分に強い衝撃を受けたり、乳歯が重度の虫歯や感染を起こしたりすると、その下で育っている永久歯のエナメル質形成に影響することがあります。

 

このように、原因の多くはお子さまの歯が作られる時期(妊娠中から生後数年)の全身的な状態と関わっているため、保護者の方の育て方が直接の原因になるわけではありません。まずは「なぜこの状態になったのか」を一緒に確認することが安心につながります。

 

ご家庭でできる対策と当院での治療方法

 

エナメル質形成不全そのものを完全に予防することは難しいものの、進行を抑えたり、見た目や機能面の負担を軽減したりすることは可能です。

 

ご家庭でできる日常のケア

 

・毎日の歯磨きでプラーク(歯垢)をしっかり落とす
・フッ素入り歯磨き粉を使用し、歯質を強化する
・甘いものや炭酸飲料の摂取回数を見直し、虫歯のリスクを減らす
・定期的に歯科医院で歯の状態を確認してもらう

 

エナメル質が薄い歯は健康な歯に比べて虫歯が進みやすいため、フッ素塗布や歯磨き指導などの予防的なケアを継続することがとても重要です。

 

歯科医院での治療の選択肢

 

症状の程度によって、治療方法は異なります。軽度の場合はフッ素塗布や経過観察で様子をみることが多く、欠けやしみる症状が強い場合には、レジン(歯科用プラスチック)での修復や、シーラントによる表面保護を行うこともあります。

 

当院では、初診から同じ歯科医師が継続して診療を担当する体制を整えており、お子さまの歯の状態の変化を長期的に把握しながら治療計画を立てることができます。また、拡大鏡やマイクロスコープなどの精密機器も活用し、エナメル質の状態を丁寧に確認したうえで、患者様一人ひとりに合った対応をご提案しています。見た目の変化に気づいたときは、自己判断せずに早めに相談することが、お子さまの歯を長く健康に保つための第一歩です。

 

まとめ

 

エナメル質形成不全は原因がさまざまで、保護者の方の責任ではありません。早めに気づき、フッ素塗布や定期検診などで進行を防ぐことが大切です。お子さまの歯の色や質感が気になる方は、あおぞら歯科クリニック新船橋院までお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

あおぞら歯科クリニック新船橋院 院長 石黒 真史(歯科医師)

東京医科歯科大学大学院卒業後、千葉県内の歯科医院にて勤務。
平成23年に医療法人社団爽晴会あおぞら歯科クリニックに入社。
平成27年4月よりあおぞら歯科クリニック新船橋院 院長に就任。
現在は院長として、地域に根ざした歯科医療に従事している。

本記事は、医療情報の正確性・分かりやすさに配慮し、歯科医師監修のもと作成しております。

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